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武曲 MUKOKUのdjangoのレビュー・感想・評価

武曲 MUKOKU(2017年製作の映画)
3.0
滅茶苦茶つまらなくしたバガボンド。
剣道版レスラーを作ろうとして出来た産廃。(レスラーとは方向はちょっと違うけど、ダークさはレスラー級)
いずれにせよ、傑作を目指した凡作であることは間違いない。

剣の鬼だった父親と木刀で立ち合って、ぶっ壊してしまった綾野剛演じるクズと、ラッパーから剣道少年に転職してしまった少年が主人公。

モブの剣道部員がそれなりに強そうだったり、無駄に細部にこだわっているが、ストーリーのテンポが異様に遅く、別に深いわけでもないのでどうしようもない。
確かに、剣道はスポーツでありながらも武道でもあり、古くは武術であった歴史もあるからさ、いろいろ問題あるんだけど。相撲みたいな感じやね。
でも普通の人が剣のこと知りたかったら、バガボンド見た方が遥かに楽しいし、分かりやすいですよ。
この映画は、ちょっと特殊過ぎる人、尖ってる人、ネットゲームガチ勢みたいな人間が主人公で、そこが一般ウケしにくいところ。
『セッション』が流行った時に、音楽経験者から出た批判的な意見を、僕はこの映画に言いたい。
剣道がどうとかじゃなくてですね、お前ら頭おかしいだけやろ。

そんなわけで全くオススメ出来ない映画だけど、綾野剛の演技は神。
その他の俳優の演技も全体的に素晴らしい。
どうやったら分かりやすく伝えることが出来るか、それが全然出来てない。
玄人向けに見えて、全然浅い。
映画で一本取るのは簡単じゃないね。
しかも、全く斬れてない。
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