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人生フルーツのHARUのレビュー・感想・評価

人生フルーツ(2016年製作の映画)
4.5
87歳の秀子さんと90歳の修一さん

建築家である修一さんが手掛けた高蔵寺ニュータウン。
そこに住み暮らしている様は、自然を愛し愛されているようだ。
修一さんお手製の小さな立札。とっても洒落た一言が添えられていて、思わずクスッと笑ってしまう。

トレードマークのようなふたりのイラストには、「87」と「90」まるで背番号のよう。

パートナーを喪っても姿形はなくとも、そこにいるんですね。食事も当たり前のように用意されて。
遺影はないの。普通のスナップ写真なの。とっても素敵。

「秀子さんは僕にとって最高のガールフレンド」
80過ぎてパートナーにこんなふうに言ってもらえるなんて、羨ましい

「風が吹けば 枯れ葉が落ちる
枯れ葉が落ちれば 土が肥える
土が肥えれば 果実が実る
コツコツ ゆっくり」
ナレーションの樹木希林さんの語り口調が心に染み渡ります。
この映画、ようやく観ることができて良かった。
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