LYRICODE

人生フルーツのLYRICODEのレビュー・感想・評価

人生フルーツ(2016年製作の映画)
4.2
津端さんご夫婦の、丁寧で、センスがあり、自然と文化との適度な距離感を保ち続ける暮らしぶりにただただ「こんな暮らしをしてみたい」と憧れるばかり。
そして、「自分はこんな老後を過ごせるだろうか」などと感情移入して見ていたら、思わぬ終盤の展開に涙を抑えきれなかった。単に、こんな暮らしいいよね、だけでは終わらない、ままならない現実との折り合いのつけ方も示されており、しかしそれゆえに、ある種の「救い」に近いものを得られたように思える。
私は、今まで映画の「フィクションであるからこその特性」を好んで鑑賞している節があり、そのためドキュメンタリー映画を何となく敬遠していたのだが、今回でその偏見が少し払拭された。
やはり人生は厳しく、それゆえに、ただそこにあるだけで美しいのだ。

(2018年8月 ほとり座にて鑑賞)