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人生フルーツのtaruponのレビュー・感想・評価

人生フルーツ(2016年製作の映画)
3.7
津端さんの建築家としての自然と共生を考えていくあり方、ご自分で設計されたお家、90歳と87歳のご夫婦が、落ち葉で堆肥をつくり良い土を作りながら畑仕事をし、果樹を育て、収穫したものでとっても美味しそうなご飯を作る。修一さんがいろいろな方に出す感謝のお葉書きの字も味があるし絵が何より可愛い。いろんなところにある立て札も優しさとユーモアにあふれている。そして、畑仕事をしお昼寝をしてそのまま眠るように亡くなった修一さんの亡くなり方は理想ともいえる。お二人の笑顔、お互いを思いやる様子、そして丁寧に生きるその生活ぶり、みなステキ、そう、とってもステキなのだけれど・・・・。

ステキではあるけれど、実際にこの生活を送るのは、すごく大変なことだなぁと思ってしまった。
自分の両親(80代で元気に2人で暮らしてはいるが)を考えると、そのお年でそれらをこなすことがどれだけ大変なことかを、ものすごく実感する。
素敵だなぁと感じるが、実際実践することを考えると、過酷だし私は難しいと感じる。
ただ、自然を感じながら丁寧に生活をしていく姿勢というものは、できるだけ見習いたいものだなぁと感じた。

修一さんが亡くなられた後、1人になった英子さんが、ちょっと見ていて辛くなってしまった。
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