日本映画専門チャンネルにてようやく鑑賞。
評判が高いので、前半から中盤あたりにかけては、おいおいこれ面白いか?となってしまっていた。
この老夫婦が現代社会における憧れであり、理想郷的な存在であることは十分にわかるし、その辺が評価の対象だとすると、ドキュメンタリーとしてはつまらないと思っていた。
余計なテロップいれやがって。みたいな。
ただ、小鳥の水浴び場はよっぽど心豊かでないと作れないことは感心した。
しかしながら、後半はもう涙なしでは見られなかった。
台風がきて不安そうにする奥さん。
コロッケをつくる姿と、木のスプーンのヨリの画はもうダメだった。
佐賀の施設の話もいい構成で差し込んでくる。
この作品は東海テレビドキュメンタリーの中では珍しく、制作陣が完全に裏に回れていることには好感がもてる。
自分でできることはこつこつとやる。
結果をすぐに求められる社会において、
夫婦の生き方はとても響く。
心が疲れた時に見返したい。