これも去年の夏、韓国でかかってて。
なぜ日本ではソフトスルーなの?!おファスだよ?!
ジャケットからもっと暴力的な話かと思ってたら、思わず、普遍的な家族の話でした。
本作の脚本家が「トゥームレイダー」もやってると聞いて、若干のイラっと感があったことだけ先にお伝えしておきますね!ジェラス!
なんか山の中にトレーラーハウスを何台か集めて、チャヴっぽい若者と働いてなさそうな大人と一応学校には通ってる子供で形成されてるコミュニティ。
おファスは小学生の息子と娘もいて、奥さんもいる。しかしそのコミュニティをまとめる父親(ブレンダン・グリーソン)の抑圧に抗えないでいる。
何かと神を持ち出し説教する父親。
しょーもない仲間としょーもない強盗や警官をおちょくったりという犯罪を重ねるものの、ここから抜け出し、家族を守りたいと願う・・・。
一応シャツ着たり綺麗めな格好をしているおファスも言葉使いがクソ。
一応犯罪時には目出し帽をかぶるが、そのかすかな隙間から覗く高い鼻、綺麗なブルーの瞳と眉が紛れもなくおファスなので、意味ないよ・・・。
カーチェイス中に買い物するとかバカじゃねえの・・・いくら何でもバカにしすぎだろロンドン市警。
それに対するロンドン市警の仕返し方も、ダメだろー?!
下種かよ・・・。
おファスは父親からうまく育てられなかったんですね。
学校には行かせてもらえず、今時ですよ?!字が書けないんです・・・。
仕事もせず犯罪の繰り返し。
だからか、自分の子育て方法もなかなかダメダメでして。
そして決定的な大事件を犯してしまい、警察に徹底的に目をつけられる。
証拠不十分で釈放されたものの、生活をマジで立て直さないと!とついに自立しようとするがそれすらも父親に握りつぶされてしまう。
もうなんかおファス超かわいそう・・・。
そりゃグリーソン親父は4人の息子を立派に育て、1人はカイロ・レンにしちゃったかもしれません。
でもこの映画内では自覚してないクズで。
しかもその自覚がない、というのが一番厄介で・・・。
なんか最後いいことした!みたいになってるけど、この親父が少しでもおファスを手放してくれていれば、おファスもバカだし不器用ながら、ここまで大変な道を歩まなかったと思うと。
しかもそんなおファスにもまた息子がいて。
その息子を自分のようにはしたくない!と思ってはいるものの、物言いもなんか美談ぽいラストも、いや、それ多分ダメなやつでしょ・・・って感じで。
自暴自棄になったか、諦めたのかな?
ここではない家族での生活を夢見たおファス・・・。
しかし方法がわからなかった。
誰も教えてくれなかったし、考える知恵も授けてもらえなかった。
そんな悲しい親子の話でした。
でもおファスが家族を大切にしている「想い」は嫌ほど伝わってきたので、この息子にもその想いが伝わり、少しでもマシな道を歩んでいってくれるといいなあ、と思いました。
一緒に暮らしてるコミュニティのチャヴ役で、セリフもほぼないのにバリー・コーガンとか出てました。
一目でわかる顔だよね・・・。
公開的には「聖なる鹿殺し」の1年前になるんだね。
ものすごーく気になったのが
あの、劇中ですね、子供たちがフライドポテトを食べるときに、コーラに浸して食べてたんですけど?!
どゆこと?!
ちなみに韓国版のポスターはおファスが上半身裸で野原で警察に手錠をかけられてる写真なんですけど、イイと思います!!
レンタルのDVDにおファスの結構長いインタビューと、メイキングが入ってました。
おファスものすごく疲れて見えたし、1度もカメラを見なかったんですけど、色々考えながら話をしてくれてなんか、ごめん!と思ったw
新