Yui

ブルー・ジェイのYuiのレビュー・感想・評価

ブルー・ジェイ(2016年製作の映画)
3.7
母が亡くなったことをきっかけにカリフォルニアの実家に戻ってきたジム。 スーパーで買い物をしていると、高校時代に交際していた元恋人アマンダと偶然出会う。 昔の話題で会話も弾み、まるで付き合っていたときの輝きを取り戻していくかのように見えた二人だったが…。

めちゃくちゃ甘くて苦かった。
過去は美化されるというけれど、現在の生活に満たされているかいないか、色んな状況にもよると思う。それでも、高校時代付き合っていた人と、昔話に花を咲かせたら、昔に戻ったような気持ちになり、楽しいんだろうな…多分。


多分…というのも、

私は地元に帰って来てもうすぐ丸二年になる。
つい先日、通院の為に有給を取って、病院帰りにコンビニに寄ったら、偶然高校時代の元カレにばったり再開。狭い町なので今まで合わなかった事が不思議なくらいなんだけど…。

「あれ?Yuiじゃん!」
「あ!久しぶりだね~」
「おお~久しぶり!帰って来たとは聞いてたんだけど、全然会わなかったね。元気だった?」
「あ、うん~元気だよ。……仕事中?」
「そう、良かった。……Yuiは?休み?」
「……あ~皮膚科で今日休みなんだ~」
「相変わらず敏感肌だな~」
「あはは~そうだね~」
「………」
「………」

絶妙に微妙な空気が流れていた。
絶妙に微妙な間があった。
他にも話したけど、気まずいけどとりあえず何か話さなきゃ!な会話だった。

これが元カレ、元カノの空気感か!
というような絶妙さだった。
生まれて初めて味わった空気感だった。

あの時、元カレにお茶に誘われていたとしても私は行かなかっただろう。彼の事は好きでも嫌いでもない。ただ、彼が今どこで何をしていようが、はっきり言って死ぬほどどうでも良くて、興味がないのである。彼と二時間お茶をするなら、一人で二時間映画を観たい。私の現在にも未来にもいなくていい人。過去の人。ただそれだけ。笑

こんな事があったばかりなので、ジムとアマンダの展開は、私にとってはめちゃくちゃファンタジーだった。

映画ジャンルでは、ファンタジー好きの私ではあるが、現実世界ではめちゃくちゃドライだったのである。

作中、ジムがアマンダの好きなジェリービーンズを覚えていたシーンは可愛くて素敵✨だったけど、現実で元カレが私の肌が敏感肌だということを覚えていたシーン(?)は「へぇ~」………以上!なのである。

という訳で、この作品は、高校時代付き合っていた元恋人と10年、20年、とにかく久しぶりに会っていない人におすすめしたいです!笑

私にはタイムリー過ぎて、変に現実味がなくなってしまって、夢物語でした😂



2022-208
Yui

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