高校時代に付き合っていた男女が20年ぶりに偶然再会するというラブ・ロマンス。
登場人物はほぼこの二人だけ。
会話劇なので途中から少し退屈に感じたけれど、物語が進むにつれて切なさが増した。
甘くてほろ苦い。
後半でなぜ二人が別れることになってしまったのかが明かされますが、これがまたどうしようもなく切ない。
あの手紙の内容に、胸がぎゅっと締め付けられた。
手紙を渡せていたら、何かが変わっていたのだろうか…
本作のタイトル、“ブルージェイ”=青い鳥。
「青い鳥」という童話劇のなかで、最も近くに存在した“幸せ”の象徴として描かれている。
身近な幸せを手放してしまい後悔に苦しむ二人。
些細な行き違いや素直になれなかったせいで大切な人を失ってしまったことがある人には、きっと刺さる作品だと思う。