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劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~のmidukiのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2018.10月某日鑑賞

「元始、女性は実に太陽であった。真正の人であった。
今、女性は月である。他に依って生き、他の光によって輝く、病人のやうな青白い顔の月である。 」

平塚らいてう

女性の自立や社会的地位の向上のために立ち上がった平塚らいてう。
女性の権利が認められてきたのは、彼女を筆頭に訴え続けて社会を変えてきた先人たちのおかげに他ならない。今もまだ女性の権利が制限されていたり、女性に生まれたことを理由に不自由・不利益・差別を被っている部分がある。もっと声をあげて社会を変えて生きたいと思う…ってかなり脱線してしまった。すごいお人だよね。

余談だが、私は名前に”月”が入る。じりじりと焼け付くような夏の日差しは、熱中症の原因にもなり、紫外線対策が必要だから疎ましく思う日が多い。そんな夏の日に私は思う。月は暑苦しくなくて、慈悲深い光を放っていて好きだな、と。
他の光が必要でもいい、一人きりで生きていくのは辛いこと。病的なほど頼るのはまずいと思うけど、自分の内部から湧き上がるものに頼るのは限界がある。そういうわけで月の方が好きなんだけど、もちろん太陽が嫌いなわけではない。太陽の恵みたる野菜や、電力や健康の恩恵にあずかっている。私は”月”の私が好きだし、そんな私を尊重してくれる人たちに照らされながら、照らしながら、このまま生きていきたいと思う。その上で男女を問わず、ジェンダーを問わず、性別のせいで窮屈な思いをしている全ての人が呪縛から解放されるような世界を願っている。うわめっちゃ脱線した。

紅緒ちゃんほんとに可愛い!環も本当にいい子だー。少尉もただ顔がいいだけじゃなくて度胸が据わっていて、ちゃんと軍人としての腕っぷしもあり、思慮深い。王子様。
やっと思いが通じたのに、帰ってこない。後編がきになる!
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