私は兵庫県神戸市で育ったけど本籍は茨城県下妻市です。茨城県が舞台の映画を探していたら「名前」という映画に行き着き、出演していた駒井蓮さんを知りました。
数年前、短い年月だったけど私と同じ場所にいて、ふっと気持ちが通じ合った大切な友人と駒井さんが重なってしまった。もちろん、この映画の物語とか人間関係とか設定とか全く違いますが、根底に描かれている世界というか、ところどころにきらめく夏の光が、何故かその時を思い出させて懐かしい。そんな映画ってありますよね。私はそんな映画に久しぶりに出会いました。
夜の場面から朝日の場面に変わっていくラスト18分、ただ静かに見ていました。主役の2人の心が朝とともに生まれ変わっていく、、、。よく描かれた18分です。その2人は、もうお互いを振り返ることはないでしょう。私は、、、⁈ 私はまだ、振り返ろうとしている。だめだなぁ。この映画に教えられた。
駒井さんは、拙いけどいい演技でした。土と風の匂いがする、いい映画です。
