@第七藝術劇場
「名前」というより「演じること」に関しての映画だと思った。序盤のおじさんと少女の軽いやり取りも中盤の学生たちのこてこて演技も全て終盤の夜明けのシーンの為だと思うと納得。あのシーンの津田寛治の「演技」を超えて背中で語ることばが震えるほど素晴らしかった。
疑似家族と実際の家族とのそれぞれの繋がりをミステリー風に描く様は確かに道尾さんっぽいなと思ったので早く小説にしてほしい。途中これはホラーなのかと思う伏線も現実的に上手く回収していていい落としどころだなと思った。
名前なんて所詮記号やからどうでもよいと思っていて、実際わたしは諸事情で生まれた時の名字とは違う名字を名乗っている。
ということで、今作の津田さんがあまりにも素敵だったので明日からわたしは津田と名乗ることにします(しません)。