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太陽の下で 真実の北朝鮮のりっとのネタバレレビュー・内容・結末

太陽の下で 真実の北朝鮮(2015年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

『「ドキュメンタリー映画」という名の元での北朝鮮プロパガンダ映画製作』ドキュメンタリー映画。
実際完成作品を知った北朝鮮の怒りを買ったらしいが、ある意味隠し撮りムービーで、確かによくこんな風に作り上げたなぁという作品。
監督がソ連の生まれということもあり、このような体制がどう作られ、人々がどのようにそこに組み込まれていくのか、という興味の元に作成されていることが感じられた。既に北朝鮮が映画製作などの際にはこうした捏造をするということ自体はわかっていたため「やっぱりこうやってるんだなぁ」という感じだったが、少年団やそれに関わる儀式などについては存在自体初めて知るものもあって興味深かった。
最後、ジンミちゃんが上手くできなかったのか詰まって泣いてしまう場面。あれはヤラセではなく隠し撮りである程度彼女自身が言葉を発せられるシーンだったはずなのに、「好きな詩は?」と聞かれ金一族を讃える詩をスラスラと暗唱した。あれこそが、「ああ、こうやって北朝鮮の子供たちは大勢に組み込まれていくのだな」と感じられるシーンで、ズンと重たくのしかかった。
北朝鮮という国とその体制について考える映画だった。でも次は、もっと北朝鮮の人々についての映画も見てみたい。
そしてジンミちゃんは、今は子供の英雄として讃えられているそうだけれど、彼女の重圧はすごいものだっただろうし、今もなおそうなのかもしれない。彼女が幸せに生きることを願わずにいられない…。

https://www.google.co.jp/amp/s/www.cinematoday.jp/news/N0088122.amp.html

https://news.yahoo.co.jp/byline/kihirateruyuki/20170116-00066635/

https://news.yahoo.co.jp/byline/ishimarujiro/20161231-00066094/

http://www.webdice.jp/dice/detail/5343/
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