Matsuzoh

ニーゼと光のアトリエのMatsuzohのレビュー・感想・評価

ニーゼと光のアトリエ(2015年製作の映画)
4.5
邦題のおかげで「アトリエ」をやるんだね、っていう30分くらいまで出てこない話がバレてしまってますが、「芸術療法についての映画か!」と興味を持って観たので、この辺り難しいところ

英題は多分原題の直訳、「ニーゼ:狂気の心」って感じか
「アトリエ」はバレてないタイトル

主流の医師たちが患者たちを、「狂気だけの存在、心などない」と扱うのに対して、ニーゼは患者の心を認め、そもそも患者と呼ばないようにする
そんなニーゼ自体が主流派からは「狂気」扱いされ理解されず心なく扱われる

アトリエでの活動は確実に患者を変え、外部にも理解者ができる
そのあたり順調すぎるくらいで、これはトラブルに発展するのか?というような展開も意外と波風立たず、順調すぎて驚くほど
その分主流派との対立でラスト間際に悲しい展開が…

そこをもう少し掘り下げるのかと思ったら、ふわっとした感じで終わってしまった

ものすごいアウェーな環境ですごいことを成し遂げた話で、いろいろ感銘を受けて素晴らしいとは思うんだけど、物語の閉じ方はやや微妙。後味悪いというほどではないんだけど
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