にーやん

ニーゼと光のアトリエのにーやんのレビュー・感想・評価

ニーゼと光のアトリエ(2015年製作の映画)
3.8
統合失調症が不治の病と考えられていた時代、アートを用いて自然治癒を促す治療を取り入れ、心身の治療という概念の礎を築いた女医 ニーゼの実話に基づく物語。

当時の心理療法の常識(ロボトミー手術や電気ショック)と保守的な男性社会に屈することなく実践してゆく姿には、全くもってブレがない。

ユングの理論を背景にクライエント(患者)に向ける寛容で大きな愛情と、人としての尊重を重んじる姿勢と先駆者としての尽力を重ねられる姿には、ただただ敬服するばかり。


主要キャストの迫真の演技もさることながら、全てが"完全なる偶然"のようにみせる映像が非常にリアルで素晴らしい。凝った演出など何もない実直な作品なだけに、その映像と音楽がより際立ってみえる。


道は一万通りもある
自分の人生をどう生きるか
時代のためにどう戦うか

ゴミのように扱われていた人々をより豊かな人生へと導く為に…。

カメラに向かって語り微笑む歳を重ねたニーゼ(ちょっとファンキー?w)と実際のクライエント達の姿が最後に映し出されます。