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ニーゼと光のアトリエのGenaのレビュー・感想・評価

ニーゼと光のアトリエ(2015年製作の映画)
2.7
予告編に惹かれて鑑賞。
1944年のブラジル。中年の女性医師ニーゼが精神病棟に雇われるところから映画は始まる。

この頃の精神病の治療とは、アイスピックを使って脳の一部を破壊したり強い電気ショックを適当に流したりするような代物。(治すっていうより患者を黙らせることが目的みたいな感じ。恐ろしいことに結構最近までそれが行われていたらしい)

その光景にショックを受けたニーゼは、他の手段を探し始める。試行錯誤の中でアートセラピーやアニマルセラピーにたどり着く。
そして患者たちもメキメキと治っていく、、、

けど、治りすぎじゃん?
まったく言葉を話さずコミュニケーションが取れなかったような患者がスピーチができるようになるまでに回復してたり、絵が劇的に上手になったり。
回復はほんとうに望ましい。しかもこんなふうに丁寧に接してもらう中で、今まで虐げられてきた人間性とともに回復できるのであれば。

でもこの回復の程度ってどこまでが本当なんだろうかと思ってしまった。フィクションでも真実味は大事じゃない?
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