Yukiko

ニーゼと光のアトリエのYukikoのレビュー・感想・評価

ニーゼと光のアトリエ(2015年製作の映画)
4.5
2020年1月22日
『ニーゼと光のアトリエ』 2015年ブラジル制作
監督、ホベルト・ベリネール。

1944年、リオデジャネイロ。
郊外にある精神病院に、女性の精神科医ニーゼ・ダ・
シルヴェイラ(グロリア・ピレス)が着任した。
その病院では、患者の治療にロボトミー手術や電気
ショック療法を使用していた。
ニーゼがそのやり方に反対をすると、廃墟のような
作業療法室勤務を命ぜられた。
ニーゼはそこで、患者を伸び伸びと行動させて観察
することから始め、彼らに絵の具と筆を与えて心を
自由に表現する場を与えようと試みる。


実在の女医ニーゼに扮するのは、地元ブラジルに
おいて数多のTVドラマや映画に出演する大女優、
グロリア・ピレスさん。
構想に13年、撮影期間4年をかけて作り上げた、
ドキュメンタリー出身のホベルト・ベリネ監督が
放つ渾身の一作です。
(以上、Wikipediaから)

ロボトミー手術って何?と疑問に思ったので調べると、

頭の両側に穴をあけ、その穴にロボトームという長い
メスをいれて前頭用を切除するという外科手術の一種。
前頭葉は、意志や言語の理解、計画性、怒りや悲しみと
いう衝動の抑制等、ヒトの社会性を司る器官であり、
そこを切る事で凶暴な精神疾患者や自殺癖のある鬱病
患者に絶大な効果があったと言われている。
(cosmic 雑学 から転記)

その手術が怖い!
頭に穴を開けるなんて…

ニーゼさんも反対したのです。
患者を実験扱いせず、人間的に接してと。

何もとらわれずに自由に絵を描くことで、精神が開放
されたのか。

実話です。
病院名はペドロ2世病院とのこと。

ニーゼ・ダ・シルヴェイラ医師の活躍は映画を観て
初めて知り、患者を威圧的に命令するのではなく、
一人一人人間として接している態度は立派だ。

ニーゼを演じた女優のグロリア・ピレスさんの
なりきり演技は、全くもって素晴らしい!
医師の雰囲気が充分出ている。
頼りがいある。信頼できそう。
Yukiko

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