ちろる

EVERYTIME WE SAY GOODBYE/エヴリタイム・ウィー・セイ・グッドバイのちろるのレビュー・感想・評価

3.4
何となく日々を過ごしてた穏やかな日々を突然遮断させる妻の癌宣告。
残りの時間いままで大切にしてこれなかった夫婦の時間を思う存分楽しもう。
近い将来に悲しみが訪れることがはっきり分かっていて笑顔で日々を過ごす事はとても辛い。
そうなれるように普通でいることを頑張った夫(ぼく)も、「ツチノコ探し」というとてつもない無理難題で楽しい時間を共有しようとした妻もとても素敵。
奥さんはきっと、自分が逝った後に愛する旦那さんが没頭してもらえるものを必死で考えたのかもしれない。
ほのぼのとして、死の別れを描いてることをふと忘れてしまう温かさがこの作品に埋まっていて優しさが染み入った。
モノクロームの世界がとてもハマってて、悲しいけどなんだか好きな作品です。
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