みゆさん

廿日鼠と人間のみゆさんのレビュー・感想・評価

廿日鼠と人間(1939年製作の映画)
4.0
頭の切れる小柄な男ジョージと子供の頃の事故の影響で知的障害を持つ大男のレニー。
2人はいとこ同士の出稼ぎ労働者。

2人には夢がありました。出稼ぎ労働でお金を貯めて、いつか自分の農場を持つこと。その日を夢見て必死に働く日々。

ただ、仕事をするも すぐにトラブルを起こしてしまうレニー。見た目は大人ではあっても、心は無邪気な子供のまま。悪気も全くないし、クビになってしまう理由も意味もわかりません。

なかなか仕事を続けられない2人は職を転々とします。やっと見つけた次の仕事場である農場がこの映画の舞台です。

雇い主や仕事仲間たち。誰もが夢や希望は過去に捨て去り、今を生きることに精一杯。
夢を持つことなんて意味の無いことだと思えてくるほど同じ日々が続きます。

でも2人は夢や希望を決して忘れません。夢を語るジョージの姿が大好きなレニーは、いつでもどこでも夢を語るようせがむんです。その嬉しそうな表情がすごく印象的なんです。心は少年のままですからね。

2人は夢を実現できるのか、それとも今まで通りの日々を続けざるを得ないのか。

最後のジョージの決断には涙が止まりませんでした。2人の友情の深さがあってこその行動なんですが……。
その後の彼はどんな気持ちで生きていくのでしょう。とても考えさせられる作品でした。

古い映画だし白黒です。はっきり言って話は暗いし単調です。でも我慢してでも見て欲しいです。心に響く作品であることに間違いないです。

この作品、リメイクもされてます。そちらも見てみたいですね。