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kapgang(原題)のkazataのレビュー・感想・評価

kapgang(原題)(2014年製作の映画)
4.0
『ミレニアム』(フィンチャーじゃなくて元の北欧版ドラゴンタトゥーの女)監督が、その後にこんなに地味な青春映画を撮っていただなんて……の逆に驚きな一作!

しかも主人公がやっているスポーツが"競歩"っていうのも映画で初めて見たかも。日常のふとした瞬間(移動のとき)が競歩になっちゃうんで何度もニヤニヤ(笑)

1976年のデンマークの田舎が舞台で、母親を亡くした14歳の少年が悲しみを乗り越えて成長していく物語……なんだけども、その過程でメインとして描かれるのは"性の目覚め"。で、「身体だけの関係も必要な時ってあるよね」と割りきり、ある意味で超自由な価値観が提示されている辺りがさすが北欧!
さらに「その身体だけの関係が同性の場合だって全然OKだよね」と描いてみせるもんだから、それでこそ北欧万歳!!

……と思ってしまうのは、デンマークのTVドラマ「RITA」(奔放な母親にして教師のリタが繰り広げるハートウォーミング作品でseason3まで鑑賞済)が個人的に大好きなせい。


雰囲気的に『リトルダンサー』っぽいから日本公開されていてもおかしくないはずなんだけども気配なし……
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