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チャタレイ夫人の恋人のryodoのレビュー・感想・評価

チャタレイ夫人の恋人(2015年製作の映画)
3.9
マッデンとジェームズノートンが良き。

[チャタレイ夫人の恋人]'15

ラブロマンス/時代/原作未読/リチャード・マッデン/ジェームズ・ノートン


『あなたが使用人でなければ…』

─貴族の妻となったチャタレイ夫人と退役軍人の森番との禁断の恋を描く─

原作の出版が最高裁で裁かれたほどの問題作らしく、
もはやシリーズと化したエロい映画化が繰り返されている文芸作品。

10作くらいあるのかな。
その中で1番新しい本作は
リチャード・マッデンが出ているということで観てみた。

簡単にまとめると、
名高い貴族男爵クリフォード・チャタレイと結婚したけど、
彼は戦争で下半身不随になってアレが使えなくなっちゃったから、
チャタレイ夫人が欲求不満になっちゃったところに、
リチャード・マッデンな森番メラーズがやってきて、
当然のように山小屋でヤり始める話。

他のチャタレイを観たことないから分からないけど、
本作はそんなエロくない方かな。
寧ろ美しい…久しぶりにあんな官能的で美しいベッドシーンを観たわ。
ワイルドなマッデンが良き。

でもねぇ…
本作のチャタレイ夫人は贅沢すぎる思うんだよねぇ。

だって、旦那さんが既にハンサム系英国紳士なジェームズ・ノートンだし…。
その上で恋人はマッデンという…(笑)

例えば、
旦那チャタレイがデブで性悪だったら素直に禁断の恋の方を応援したくなるけど
この場合、
もともと旦那さん格好いいし、
別にアソコ使えなくなったの旦那さんのせいじゃないし、
それでも奥さんに気を遣ってくれるジェントルマンだし…
(跡継ぎにうるさいのは貴族の運命だから仕方ないと思う)

そんな良い旦那さんなのに、
sexできなくなっただけで捨てられるというのがどうも可哀想で可哀想で…。
(あと個人的にマッデンよりジェームズ・ノートン派なのもある)

まぁ、人間らしいっちゃらしいけど。

終盤の展開もなんとなく読めてたけど、
なんだかなぁ…やるせないよなぁ。

もとを辿れば、
全部戦争のせいというのも悲しい。


あまり期待してなかったけど思いの外見入ってしまった。大人のラブロマンスって感じ。個人的にキャストが好きだったこともあり良き評価。

エロいチャタレイも観てみようかな(笑)
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