このレビューはネタバレを含みます
2018/02/05 名古屋シネマテーク
【ルイス・ブニュエル監督特集】にて
エロティックかつ暴力的なシーンが、カトリック協会から避難や大きな物議を醸し当時上映禁止になった曰く付きの作品。
「皆殺しの天使」も強烈だが、こちらの方が宗教色が強く、更に難解な印象である。
印象的なシーンは多々あるが、何とも狂気的な乞食達の最後の晩餐シーンでの大合唱〝ハレルヤ〟が耳から離れない。
シルヴィア・ピナルの美脚がクローズアップで撮られたシーンが、ブニュエルの変態性をより露わにしている。
ラストの引きのカメラワークが美しい。
フランス時代のブニュエルも何作品か観たが、メキシコ時代の作品の方が、より強烈な個性を感じるので私は支持したい。