GaPTooth

残像のGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

残像(2016年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

1948年12月。
「ポーランド統一労働党第一回会議」で決議されたこと(国を社会主義へと導く)の実現を目指して闘うことこそが党員の神聖な義務である」との宣言に合わせて《同志スターリン万歳》と書かれたデカイ横断幕が掲げられる。
で、窓から入る光は"真っ赤"って映像だけで完敗ですわ。これから起きるであろう現実が想起させられるんだもん。素晴らしすぎて降参。一気に本作に引き込まれた。ホントに分かりやすく象徴的。

スターリンの横断幕だとは分からずに、ただ窓からの光を遮る布を引き裂いたたけで逮捕されてしまったストゥシェミンスキ。
1893年11月21日生まれ。
ミンスク出身。
国籍はポーランド。
職業は画家。
ウッチ造形大学教授。

職を追われ、
ライフラインを絶たれ、
貧困に喘ぎ、
病魔に冒され、
自らの死を意識し、
それでも信じる道を力強く生き抜いた芸術家の晩年。

1952年12月26日没。
愛する娘を遺したまま

いかなる権威もこの信念の芸術家を真の意味で屈伏させることなどできなかったね。
どこか寒々とした絵面だけど、凄まじい力強さを感じた。

『モノを見ると目に像が映る。
 見るのをやめて視線をずらすと、
 今度はソレが残像として目の中に残る    
 "残像"は形こそ同じだが補色。
 残像はモノを見たあと網膜に残る色。
 人は認識したものしか見ていない』
     -byストゥシェミンスキ

作中のゴッホの風景画に関する講義が興味深かった。

GaPToothさんの鑑賞した映画

GaPTooth

GaPTooth

もっと見る