きよこ

残像のきよこのレビュー・感想・評価

残像(2016年製作の映画)
3.6
赤 黄 青 
キャンバスが染まる
思想が染められる
従う
従わない
マネキン
シーツ
そして…赤


オープニングとエンドロールの対比がお洒落だった。全てを俯瞰して観ていた娘が健気で可愛くて、父親の意志として残像を受け継ぐだろう。社会主義が支配者となり芸術が政治に利用され、救いのない抑圧に屈していく様は観るものにも苦痛を伴う。しかし、ラストにはブルーアイズと共に、未来に微かな希望の光が差し込んでいる。

稀有で重厚な作品。
きよこ

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