残像の作品情報・感想・評価

「残像」に投稿された感想・評価

電気羊

電気羊の感想・評価

3.6
ソ連の侵攻を受けたポーランドにおいて、著名な前衛画家は、スターリンが推し進める宗教、芸術を政府の統率下に置くロシア革命に対して不服従の姿勢を示す。職も作品も生活権までも政府に奪われるが、弾圧に屈せず信念を貫き通した結果、最後は行き倒れの末に命まで落とすことに。信念を取るべきか、生活を取るべきか、難しいところではあるが俺は守るべき家族がいるから多分、信念を捨てるね。多分。
「見たくない」「でも見なくちゃ」の葛藤
きたの

きたのの感想・評価

3.6
身の周りに危険が及ぶような信念を貫くぐらいなら家庭なんて持つなよ、娘さんがつくづく不憫だなって思ったけれども、
父を否定せず、ただ背中を追ってく姿を見て彼女は自分の意思を曲げない父を誇りに感じてたのかな。
かっこいいよ2人とも。

妥協して細々と生きるか、無様な結末を迎えても信念を突き通すのか、どっちが幸せか考える機会となった映画でした。
スターリン時代のポーランドで、前衛画家が社会主義リアリズムへの迎合を拒否したことから徐々に追い詰められていく姿を描いた現代史ドラマ。アンジェイ・ワイダの遺作。教職を追われた大学は、現在この芸術家の名前が冠されている。冒頭にテーマが示されるストレートシンプルな作品。アヴァンギャルドは革命の結実と共に離脱する。ワイダ監督は同時代に同じ街で映画を学び、後にポーランド派の中心人物となっており、芸術史的な意味でも貴重な作品。
2019.3.21 シネフィルWOWOW(録画)(字幕)
Fumis

Fumisの感想・評価

3.9
アンジェイ・ワンダ監督の遺作。
前衛画家ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキの生涯。最終的に共産党の権力からの妨害にあい、孤独な死を迎える。
フライ

フライの感想・評価

3.9
社会主義政権下のポーランドにおいて行われていた思想排除や弾圧がよくわかる。
どんなに才能あり人に認められていても社会主義国家においては国に帰依しない人間は、職に就くことも買い物も出来ない恐ろし世界。芸術家としての信念を曲げずただ自分の信じる絵も描けない社会の矛盾に見ているだけで胃が痛くなる様だった。そして娘がその社会に順応していく姿を見つめる姿がとても悲しくなる。
tai

taiの感想・評価

3.5
スターリン体制下のポーランド。
お上に逆らい続けて職も名誉も失っていくストゥシェミンスキ。
芸術家として自分の主義を貫くことも大事やけど、こんな腐った世の中ではそれも報われへんな…
主人公の‘‘赤’’への抵抗も力ずくでは誰も幸せになれない、そういうメッセージではなかったか。娘に鮮やかな赤いコートを着させているのは、もっと別の理知的で柔軟な新しい解決法を見つけよとの監督の遺言のような気がするのだ。だって赤色には何の罪もないでしょ?
しろ

しろの感想・評価

4.0
芸術を愛した男。
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