まこと

At the terrace テラスにてのまことのレビュー・感想・評価

At the terrace テラスにて(2016年製作の映画)
4.4
「ごちそうさま」
【100%富裕層向け映画】というキャッチコピーだったので、ビール界のセレブであるプレモルとオヤツ界のセレブであるプリングルスを準備して鑑賞した。意識高いね、我ながら。

これは面白い!!太鼓判!

90分間、舞台がテラスのみの会話劇。まるで大根監督の傑作「恋の渦」を観たときのような良いもの観た感。
制作費なんて某錬金術師な映画の1/10もしないんじゃないかな。

舞台演劇が原作らしく、実際本作も映画としてどうなんだってのは思うところもあるけれど、カメラワークを左右にパンして映すシーンなんかを観るとしっかり映画になってるのよね。
BGMが無いぶん動物や虫の鳴き声も上手。エンドロールまでたっぷり楽しめる作り。


富裕層向けって謳っているけど、恐らくそれは【富裕層も下品な人ばっかり】ってことなんじゃないかな。
石橋けいさん演じる女性みたいに、ああやってパーティーの席になると乳を露出したドレス着る女性っているよね。好き。女性の敵を作るタイプ。


心底、映画館で観たかった。
この映画を観た若いカップルが劇場を出たあと、どう語り合うか聞きたい。
「ねー、あの女の人下品だったよねー」
「そうだね(まぁでも乳は見ちゃうよな~)」
「私ああいう女無理~。ほら、私って中身オッサンじゃん??」



自称サバサバ女がいいがちなセリフ第一位
「私って中身オッサンじゃん?」

だいたいこういう人ほど……おっと、これ以上は言いますまい。
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