かたゆき

フューチャーワールドのかたゆきのレビュー・感想・評価

フューチャーワールド(2018年製作の映画)
2.0
核戦争後の荒廃した近未来。秩序はことごとく破壊され、人々は剥き出しの本能のみを頼りに生きながらえていた。
そんな絶望的な世界で、暴行と略奪を繰り返す“侵略者(レイダース)”の襲撃に怯えながらも、何とか平穏な暮らしを送っていたオアシスの民。
だが、彼らは今、深い哀しみに暮れていた。長年、その秩序の象徴として崇められていたクイーンが重い伝染病を患い、死の淵に瀕していたからだ。
「なんとしても母の命を救いたい」――。
彼女の息子であるプリンスは、どんな病気でも治すという薬を求めて荒野へと旅立つことを決意する。
わずかな銃弾が詰められた拳銃のみを手に、その薬があるというパラダイス・ビーチを目指して危険な荒野をゆくプリンス。
そんな彼に、凶悪な〝侵略者(レイダース)〟の魔の手が迫っていた…。
血と暴力に満ちた世界で、僅かな希望を求めて旅する一人の男と彼を付け狙う荒くれ者との攻防を描いたバイオレンス・アクション。

まあ『マッドマックス』以来何度も何度も描かれてきた、よくあるディストピアSFなのですが、監督も務めたジェームズ・フランコやミラ・ジョヴォビッチ、懐かしのルーシー・リューも出ているということで今回鑑賞してみました。
率直な感想を述べさせてもらうと何の捻りもない、凡庸な出来でしたね、これ。
先に述べた豪華な役者陣は全て脇役、主人公はこのプリンスという若者なのですが、まぁーこいつがびっくりするくらい魅力に乏しいんです。
情報収集に来た売春宿で、仲間の忠告も聞かずに可愛いおねーちゃんとベッドインしようとしてその仲間を殺されちゃうというドアホぶりで、その後もちょっと痛い目に遭わされるとすぐに故郷の場所を吐いちゃうというヘタレ具合。
そこから成長するのかと思いきや、危機に陥るたびに敵を裏切った女ロボットに何度も助けてもらうという彼の他力本願ぶりには唖然としちゃいました。
また、物語の鍵となるこの女ロボットの存在も正直よく分かりません。

ようやく辿り着いた目的地(これもけっこうあっさり着いちゃって、え、もう着いたんかいとずっこけそうになっちゃいました笑)に君臨する、ミラ・ジョヴォビッチ演じる女ボスも意味不明。
治療薬はこの戦士が飲んじゃったんで、戦って勝ったらその腹割いて取ってもいいよってどーゆー状態?!
そしてその女ロボットを巡って急に仲間の女とレズ三角関係に発展しちゃうとこなんて、「はぁ、何その唐突な展開?」と頭ポカーン状態。
どうしてこの凡作にハリウッドの有名どころが多数出演しているのか、もはやその存在自体が謎の作品でありました。
男たちのパラダイス、ラブ・タウンでのおっぱい大安売りに+星0.5!!
かたゆき

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