改めて監督見たらジェイソン・ライトマンで、なるほどーこれはドンピシャな訳だな?と。彼の描く優しさみたいなものが好きなんですよね。
一応母やって来ましたんでここに出てくる様々なシーンは懐かしくもあり大いに笑えた。オムツ入れてカチッ!って回すやつとか、搾乳機だのうわーー懐かしいーーーって(笑)
ワンオペ育児だの色々言われてますけど、自分が出産した時なんかは何の疑問も持たずやってたなあと。なのでナイトナニーなるものがあるならマジ頼みたかったよねえ。
人はないものに憧れる。若い時は仕事や結婚というゴールを、妻になったら子を欲しがる。しかし苦労して手に入れたものは本当に自分が欲しいものだったのか?
誰かの曲じゃないけど、「全てを手に入れたはずなのに、その姿は本当になりたい自分だったのか?」と自問自答する暇もなく押し寄せる育児の実態をよく描いている。そこから一気に抜け出ることは難しいかもしれないが、少しずつ自分を取り戻すにはどうしたらいいのか。現状に混沌としている全ての人に向けてのヒントがそこにはある。
タリーには寓話的な要素を初めから感じさせていて、そこを演じ切ったマッケンジー・デイビスの雰囲気はマッチしていた。そして増量して全てを見せてくれているシャーリーズ・セロンの女優魂も素晴らしい。