リリー

タリーと私の秘密の時間のリリーのレビュー・感想・評価

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)
4.2
ずっと心に残るであろう映画です。子育ての経験のある人もない人も、孤軍奮闘する母親の姿を見て深く共感すると思います。最後のどんでん返しには驚愕しました。予想していませんでした。
学校で問題を抱えた次男に深い愛情を持ちながらも手を焼く中、3人目が産まれて全く睡眠が取れない毎日で、マーロが次第に心を病んで行く描写が絶妙に表現されています。夫はいるものの、仕事が忙しくてマーロの苦労に全く気付きません。良くできた妻だからこそ任せ切ってしまうのでしょうか。しかし、タリーが現れてから心の平和を取り戻して行くマーロの様子に、観客としてほっとさせられます。
マーロを、ハリウッドでも特に美しいシャーリーズ・セロンが18キロ増量して貫禄の体で演じています。「モンスター」でも14キロくらい増量したようですが、彼女の努力には圧倒されます。
マーロは孤独な子育てをしますが、夫が無神経なわけではないことが、とても救われます。
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