タリーと私の秘密の時間のskm818のネタバレレビュー・内容・結末

3人の子どもの世話に疲れ果てた女性がナイトシッターを雇ってそれで…って話で、これは実はシッターがヤバい女だったとかいうやつかと思っていたら全然違った。シッターは実はいなかった。シッターがやったことになっていた家の掃除なんかは実は主人公が全部1人でやっていて、でもシッターが来てくれてるからぐっすり眠れて余裕もできておしゃれしてカップケーキ作って…って、別の意味でこわい。
しかも旦那が、優しいんだけどちょっと子どもっぽくて、彼女の状態に気づかないんだよね。仕事が忙しいっつうのもあるけど、妻がシッター雇ったつったらそのまま信じて確認してない。これも怖い。
そして挙句に彼女は壊れてしまうんだけど、そこで明かされるシッターの正体。若い頃の自分が手伝いに来てくれてるってさあ。これってどういうことなんだろうな。若い時に戻りたかったんかな。そして途中ちょっとだけ出てくる昔のルームメイト。彼女との間に何があったのだろう。ちょうど彼女と別れた頃の昔の自分をシッターとして育児をこなしながら、昔の自分をも癒していくという荒業。
よくわかんないんだけどさ、なんか深いよな。でもこれ自分を慰めてくれる人が自分しかいないってことでもある… SOSをはっきり出さずにひとりで頑張っちゃっているこういう人大勢いるんだろうなあ。