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タリーと私の秘密の時間のseckeyのレビュー・感想・評価

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)
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‪”子どもはいーよぉー♡”
‪”子はかすがいって言うしねぇ”
‪”どっちかというと産んだ方がいいんじゃない?”
‪”はやく孫みせてほしいなー”
‪.‬
‪とか言ってきた、当事者(私)以外のやつ全員に言いたい。‬
‪.‬
‪まじで軽々しく子ども作れ、とか二度と言うな?おせっかいとかアドバイスとか、そんなレベルじゃなくただの暴力だかんな?
‪.‬
‪子どもがいる人にしかわからない苦しさがあるし、子どもがいない人にしかわからない苦しさがあるんだよ。どっちが大変とか測れないことだよ。それ分かってて軽々しく世間話程度に言うって、バカなの?
‪.‬
‪子どもがいるということはこの映画のような生活もある、それは予想できる。その上で欲しいなら作るし、欲しくないなら作らない。ただそれだけの話で、子どもがいる人はいない人に”こんなに可愛くて愛おしくて幸せ”とわざわざノロケても、その幸せが伝わらないことになぜ気がつかないんだろうか。そんな時の私は、衝撃的なものに気づいてしまい、冷めてしまう。どんなに仲の良い友達でも距離を置くべき時期だ、と察して離れる。‬
‪.‬
‪だって熱中しているもの興味あるもの、置かれた環境、生活リズムが違えば話が合わなくなってくるのも当然。誰も悪くないし。‬
‪.‬
‪言いたいのは、他人に自分の理想や価値観を押し付けてくるなってこと。お前のイメージ通りの私じゃねえし、それ通りになったとして、お前何してくれるんだよ?
‪というか現状みて?ノロケたいだけなら同じ境遇の人見つけて?
‪.‬
‪。。。‬
‪.‬
‪そういう毒に侵される。‬
‪子どもを作らないことに対しての罪悪感や迷いや寂しさが、年々、私に根付いてきているのがわかる。‬
‪何年も前に言われたひとことが、未だに私の脳みそにこびりついて、血液に混ざり、体内をどんどん循環しているのがわかる。‬
‪.‬
‪これもまた30代の女特有のものなのだろうか。通過儀礼みたいなものか。‬
‪.‬
‪PS: 世間話で子どもの話になった時、私は必ず心にナイフを隠し持っている。私を傷つけた瞬間にどう対応しようか、シミュレーションもしている。‬
‪場も凍らすような高圧的かつ相手にも傷を残す真っ正面からの反撃にしようか。それとも、突然スイッチを入れたようにユーモア溢れるトークで周りを引き込み最後は正論ぶちかまして相手をこりん星送りにしようか、など。‬
‪けどね、どうせ口下手で短気な私なのできっと、5割は笑って曖昧なことを言って時間が過ぎるのを耐える、残りの5割は感情のまま不機嫌かつ泣きそうになりながら丁寧に反論していくタイプです。‬
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