"世の中のパパに捧ぐ"
今の時代、子育ても母親一人でやるものではない。時には休む時間だって必要。
育児に疲れたママとベビーシッターの心の触れ合い…きっと、そういう映画だと思ってたのに。
なんだか訳ありっぽいけど、完璧なベビーシッターのおかげで心の平穏を取り戻していく感動のドラマみたいな。ところが…。
いやこれってある意味ホラーだよ。キツすぎる!
そしてこれはママのための映画ではなくて、パパのための映画だ!僕はそう感じました。
子供が泣いてても爆睡してませんか??
子育てそっちのけでゲームやってませんか??
仕事と言い訳をして家庭をほったらかしにしてませんか??
自分の子供が赤ん坊だった頃を思い出してみる。
自分が育児をしていたとき、ちょうどイクメンという言葉が出始めた頃でした。テレビでも育児自慢をするタレントが出演したり。
自分自身、多少なりとも育児に協力的だったと自負していたので、妻に冗談半分「俺もイクメンでしょ」なんて言ったことがあった。即座に「イクメンだなんて言っているようじゃ、まだまだ甘い」と一喝されたことを思い出した…。母は偉大だ…。
そんなこんなで、今もまだ二人の子供を子育て中ですが、経験上パパの役割って、子供の世話よりもママのケアのほうが大事だったりする。
ウチの場合だと、ママは子供のことで起きたり、世話をしたりするのは意外と苦にならなかったらしい。むしろ掃除とか洗濯とかを手伝って欲しかったみたい。
あと自分のことは自分でやれと。私はあなたのママじゃないんだから…。ぐぬぬ。
今作の主人公マーロは、一人で家事も育児も兄弟の面倒も見ていた。対する夫はというと、ベッドに寝っ転がってゲーム…。子供は愛しているようだったし、仕事が忙しいのも理解できる。
だけども、あまりにも無関心すぎ!
正直ね、マーロがなんで夫を愛していたのかが理解できなかった。愛想尽かしてもいいと思うよ。そのくらいあの夫にはイライラした。
そして、マーロを演じたシャーリーズ・セロンの身体を張った演技には度肝を抜かれました。あのダルダルの腹はなんだ!!色気も何もない。それだけ忙しいってことを表現してるのだろうけど、役作りがヤバい!
とにかく、前述したとおり、今作はパパにこそ見てもらいたい作品です。これからパパになる人は特に。
これ産婦人科でレンタルしたっていいくらい。