わかめ昆布

雪子と夏代のわかめ昆布のレビュー・感想・評価

雪子と夏代(1941年製作の映画)
3.7
入江たか子×山田五十鈴の黄金実力派コンビ。
安定感と上品で艶めきに溢れた親友同士が助け合い寄り添いながら、共同生活を送っていく美しすぎる友情物語。

二人ともピチピチで脂が乗り切っている時期かな。見目麗しくまさに有り余る美。

女性のみで彩られた(坊もいるが)花園であるため、色々の綺麗な花がフレームインし、音響は更にその空気感を可憐に仕上げる素晴らしい効果。

長〜い電話のシーンが印象的。
入江たか子が感極まって応答できなくなり、相手は電波が悪いと勘違いしてもしもし、もしもーし、おーい…それでも震えながら「はい」と言うのが精一杯。友達のためにこんなにも感動できるとは本当に美しい関係性。とても良い演出。

いきなり凛と成る山田五十鈴の、場に対する変幻自在っぷりもさすが。
女優としても、二人がそれぞれに見せ場を持ち高め合っている役柄で楽しく見れた。
高画質で堪能できたらどんなに良いだろうか…
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