Yukiko

グッバイ・クリストファー・ロビンのYukikoのレビュー・感想・評価

4.0
2018年10月6日  
『グッバイ・クリストファー・ロビン』2017年イギリス制作
監督、サイモン・カーティス。
他の監督作品に『マリリン7日間の恋』
『黄金のアデーレ 名画の帰還』がある。

徴兵されたミルン(ドーナル・グリーソン)は過酷な戦争に
従事し、無事に帰還することができても戦時中の経験が
フラッシュバックして、彼を悩ませた。
妻のダフネは妊娠し、男の子を出産する。
男の子の名前はビリームーン(クリストファー・ロビン)
と名付けられ、子守にオリーブが雇われ、ミルン一家は
田舎に引っ越す。
しかし、ダフネもオリーブもそれぞれその家を出て行き、
その家には、ミルンとクリストファー・ロビンの二人
だけとなってしまった。


田舎の風景の中で、二人で散歩をするシーンが実に良い♡
木漏れ日さす森の中をとても美しく撮っている。
丘の上から見える遠くの風景も素晴らしい。

ミルンが散歩時に子供のクリストファー・ロビンを観察
しながら一緒に遊ぶことで、ミルンの心が癒され
安定していく。
その時の子供のことを書いた本が『クマのプーさん』。
この本が人気となり、その成功が原因で親子関係が悪化
することとなった。

子の心、親知らず……なら、クリストファーが戦争に自ら
望んで行こうとするのを止めるミルン夫妻の場面は、
親の心、子知らず……だ。
せつないねぇ。

クリストファーが遊んだぬいぐるみ達は、現在NYの
公共図書館に展示されていて、そのぬいぐるみを見ようと
毎年75万人が訪れる……と言うことは、この話は実話
なのですね!!
Yukiko

Yukiko