おじょー

グッバイ・クリストファー・ロビンのおじょーのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

知らなかった。
くまのプーさんの誕生秘話に、作者の抱えていた問題や、クリストファーロビンのモデルとなった作者の息子の苦悩や葛藤。

親と子の関係性がどこか違う。
特に母親が息子に対する思いには違和感を感じてしまう。
その思いの根本には“戦争”があった。
愛しているから故の距離感…
寂しいな。

世界中で有名になったビリー・ムーン。
周りはみなクリストファー・ロビンと呼ぶ。
その違和感は徐々に大きくなって行った。

お父さんのことを“ブルー”と名前で呼んでいたビリー・ムーン。
そこでも距離感を感じてしまったが、一緒に森を散歩したり、檻を作ったり、食事をしたりとふたりっきりで過ごすことによって、少しずつ距離が縮まっていくのは微笑ましかった。

なにより幼少期のビリー・ムーン役の子がとても愛くるしい。

ヌーとの関係もすごく良かった。

くまのプーさん誕生の裏にはこんな物語があったんですね。
少し複雑な気持ちにもなるけれど。

もし、くまのプーさんが誕生していなかったら…?
そんな世界は想像できない。
おじょー

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