ぴーと

運命のボタンのぴーとのレビュー・感想・評価

運命のボタン(2009年製作の映画)
2.5
「この装置のボタンを押せば100万ドルを手に入れることができる。しかし、世界のどこかに住んでいる、貴方の知らない誰かが死ぬことになる」
突然手に入れた謎のボタンを押すか押さないかという心理テストのようなテーマが前半で後半はSFスリラー映画になりました。

「ボタンを押せば大金が手に入るが誰かの死の責任という罪の意識を背負うことになる」
「ボタンを押さずに返却したらおそらくあの時ボタンを押していれば大金が手に入ったのに…という後悔を一生引きずることになる」
というボタンを手に入れた時点でどちらを選んでもきっと後悔することになるであろう未来が待っている…。

映画のストーリー展開については原作とかは知らないがこのテーマの”選択”を映画(物語)でやろうとなって現実味のある世界観でやるにはSF方面に向かうしかなくなったのかな?という後付けのような展開に思える。

ボタンを調べてもなにか送信機が付いているわけでもなくただの箱とボタンである…とか、100万ドル(1億円くらい?)をポンと出せるような謎のお金の出どころ…とかテーマありきで現実的にあり得そうな設定に向かって行ったらSFという非現実的な映画が出来上がった…という印象が残る。

この条件下では”ボタンを押す”派の人の方が多いだろうな、実際自分もこの選択を迫られたら押してしまうだろうなぁ…。
とりあえず鼻血を出している人がいたらちょっと警戒してみようと思います…
ぴーと

ぴーと