おひさま

ファング一家の奇想天外な秘密のおひさまのレビュー・感想・評価

3.6
芸術と称しハプニング映像を作り続ける両親の元で育った姉弟が両親の失踪に疑問を持つという物語。
「芸術」といえば何でも許されると思ってるかの様な父親に終始振り回され続ける家族。その父を演じたクリストファー・ウォーケンの圧倒的な説得力がすごい。
そして病的なまでに執拗に父の嘘を暴きだそうとする姉のアニー。その脅迫観念が彼女が長年父から受けた心の傷の象徴なのだと思う。
親が子供の心に与えた陰の行方の物語。
弟のバクスターが姉に「人を変えることはできない。自分を変えるしかない。」と語るシーンがとても心に残った。

ところで、
劇中バクスターの3作目の作品として出てくる姉弟が穴に落ちそこで戦闘するという物語、なんかそんな映画があった様な気がして仕方ないんだけど……。思い出せない。なんだっけ?

それにしても、この手の「一言多い」タイプのセンス悪い邦題、ほんとなんとかならないんでしょうか。
おひさま

おひさま