日向日向

劇場版カードキャプターさくら 封印されたカードの日向日向のレビュー・感想・評価

4.5
年末の傑作

来年からNHKで新作が始まるというわけで、リバイバル上映です。お恥ずかしい話、原作アニメ未見での視聴ですが、なかなかにわかりやすく楽しめました。
やっぱり、下手な文字の羅列ではなく、きちんと台詞でわかりやすく説明してるのがいいですね。

印象としては、『魔法少女リリカルなのは』の恋愛色を強めた感じです。だからこそ、個人的な嗜好に直撃したんですよね。

ストーリーがど直球で、王道なのですがとにかくキャラクターの表情の機微の描写が徹底しており、それだけでも見る価値はありますね。
あと、とにかく甘酸っぱい! 「好き」という返事を言おうとしても邪魔に次ぐ邪魔によって阻まれ葛藤するストーリーですが、それが物語の根幹にしっかり関わっているというのがまた素晴らしいんですよね。
変に凝らずに直球なため、なのはのようにスッキリと観れる仕上がりになっているのだと思いますね。

あと、一本の映画としても完結しているのが良かったですね。一応はアニメ版の完結編という体ですが、この作品から見ても十二分に楽しめるというのがいいですよね。

とにかく桜がかわいい! と精一杯言える作品です。丹下桜さんの名演が光ります。
また、2000製作とは思えない作画、ショットのクオリティには圧巻されます。また、最後は感動するという最早文句のつけようのない作品だと思います。
日向日向

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