いかにも80年代のB級サスペンスの雰囲気漂いますが、なかなか見所のある映画でした。
男(だいたい刑事)が彼女の正体に迫りつつも、その魅力のとりこになる、という悪女映画の定型がありますが(「氷の微笑」とか)、女刑事が悪女と対決するという構図は珍しい。でも正体を隠して彼女に近づいた女刑事が彼女への嫉妬で変になっちゃうのだな。妙な話です。
個人的にはラストの逆転はなかったほうがよかったなぁ。悪女の正体に暴こうとして逆にハメられて犯人にされちゃったほうが、「白夜行」のようなイヤな余韻の残ってよかったんですが。
テレ東「午後のロードショー」にて。