かの事件を観るものの心に刻み込む
ドラマパートを排除して
新生ポアロの
アピールに徹したオープニング。
今まで
これがポアロだからっていうことで
そもそも考えないようにしていた
ビジュアル面でのひもじさが補われてる。
相方もイケメン、
この事件のクライアントとなる
オリエント急行運営会社の重役で
遊び人のブーク。
予告編もスタイリッシュだったけれど
意外にも本編は原作のテンポをなぞった
オーソドックスな仕上がりで
心地良かった。
オーソドックス過ぎてひとつだけ…
クライマックスの
分かりやすい音楽には
ガッカリしてしまいました。
涙がスーッと止まるくらい冷めた。
その音楽みたいにポアロの頭スッキリ
してなかったでしょうよ。ここは
スタイリッシュで良かったんでは。
混沌とした感じの。
本作がどこを大事にしてるのか
分かりづらい感じはしました。
過去の事件ももう少し訴える描写が
欲しかったな。
誰が誰を演じるか
予習していなかったせいか、
配役にはすごく驚かされましたし
楽しかった。
セルゲイ・ポルーニン演じる
喧嘩っ早い伯爵、面白い！
ジョニー・デップもあの役だとは
思ってもみなかった！
前はローレン・バコールだよ
っていうハードルも
ミシェル・ファイファーのクリア
していることといったら…
ひと息つく暇もなく
ナイルへ呼ばれる多忙なポアロの姿も
なんか嬉しくなっちゃいますね。
