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オリエント急行殺人事件のrollinのネタバレレビュー・内容・結末

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

シャーロック・ホームズとかポアロにはほとんど興味がありませんでしたが、最近LAノワールをやり始め、そこへ来てリドリー・スコット製作、2049とコヴェナントのマイケル・グリーン脚本、デイジー・リドリーとマグニフィセント・セブンの推しGUNメン、バスケスを演じたマヌエル・ガルシア=ルルフォ出演となれば観ない理由があらしまへん。

という訳で全くの初見。
解説に洋ドラ&ミステリーマニアの同僚を迎え、自分と同じく初見の子を助手に加えてオリエント急行発車!

率直な感想を申し上げると大変面白かったでがんす。元太君にすら遠く及ばない自分のようなヘボ探偵にとっても入り易く、ド急行な展開や多めの登場人物の説明も、尋問のシーンのカットバックを他の人物に繋げていく等の手際の良さで非常に吹雪(かぜ)通しの良いものに仕上がっているし、トルコの街並みや激走する列車、雪崩といったダイナミックな画もあって満足。元々のファンの方々は言いたいことはあるかもしれへんけど、映画全体がやさしくてとても好感が持てました。

滅茶苦茶苦手なジョニー・デップが、あばよ、ジャック!状態になった途端に天井からの視点になって、客観的、事務的に状況を整理させるような演出も上手いし、ここからがヘボ探偵の腕の見せ所なのでがんす。

で、犯人ですよ。
一生懸命推理しようとしても分かる訳がないヘボ探偵のはるか上空をかすめていくこの物語のオチ!役者が豪華ってことはそういう意味なのね!
鑑賞前同僚に「犯人絶対当てたるから言うなよ!」と息巻いていたあの頃の自分を全力で抱きしめてあげたい!

でも初見やからこそ、大人になって初めて帝国の逆襲を観たような新鮮な感動と快感がありました。アガサ博士すげえ。変に感傷的な部分を引っ張りすぎへんのもええ感じ。
そしてあんまりすぎる扱いのジョニー・デップ。苦手って言ってごめん。やっぱ無理やけど。
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