アガサクリスティーは大好きな作家の1人だし、オリエント急行殺人事件は彼女の作品の中でも特に有名作の一つだから今回映画化されるのを知った時は当然期待と不安でいっぱいでした。まず真っ先に思ったのがなぜ今更映画化するのかということ、1934年に発表されてからその事件の真相の意外性、奇抜さから変わらずミステリー小説の名作として名高い本作ですが、そのオチはあまりにも有名過ぎて今更映像化しても誰も驚かないのではないか…これは必ずラストに一捻り入れて来るに違いない…と事前に予測してたんですよ…そんな事無かったです…ほぼ、ほぼ原作通りでした。正直今映像化する理由は分からなかったけれどもキャスト陣の演技は流石でした。それを売りにしている映画ですしね。ミシェル・ファイファーやジュディデンチという熟練した名女優から今が旬のデイジーリドリーまで出演者は本当に豪華で彼女らの演技を観ているだけで退屈はしませんでしたよ。
死体及び犯行現場はもっとキチッと見せてくれ。
