ノラネコの呑んで観るシネマ

オリエント急行殺人事件のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)
4.1
正月映画らしいスター映画。
クリスティの原作もルメットの映画も、余りにも有名ゆえ、犯人探しのミステリだけでは辛い。
必然的に作品のポイントは、結末に至るまでをどう描くかになるが、さすがシェイクスピア役者のブラナー監督、登場人物の愛憎を的確に描く。
筋立ても演出も、真相の意外性で見せようという意図はあまり感じられず、あくまで登場人物の感情に寄り添うが、これは正解だろう。
冒頭のキャラ見せ、雪崩にプチアクションと、"M"が出ているからではないだろうが、ちょい007テイストを感じさせるのが今風。
列車の長さに合わせた様な1:2.39のアスペクト比を生かし、遂にはダ・ビンチの「最後の晩餐」まで引用する、絵画的な映像の外連味も良い。
新しい要素はあまり無いが、古典のゴージャスな映像化として十分な出来栄えではないか。
全く話を知らずに観る人が羨ましい。
しかし今回のポアロの髭は、デカすぎてごはん食べる時に邪魔そうw