たけけ

オリエント急行殺人事件のたけけのレビュー・感想・評価

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)
5.0
『善と悪、その中間はない。』私もそう思いたいけど、いったいこの2つは誰が決めたんだろうか。人を殺してはいけない、これも誰が決めたんだろうか。倫理観だとかモラル、それは人間が自分自身の存在を守るために生まれてきたものにすぎないでしょう。

人が1人死んだところで明日は必ずやってくる。世界は変わらない。それでも1人の死は複数の心を壊す。心を壊されたことと、人を殺すこと何が違うのだろうか。これに仕返しすることは善なのか、悪なのか。

最後にポワロは、天秤にかけることを放棄した。肯定も否定もしない。初めての敗北というのか、自分も人間だという諦めとあうのか、なんだろう、とにかくグッときた。

ただ、人殺しも生まれた時には、きっと誰から祝福される存在だったと思うんだよなぁ。おいおい泣いた、息が詰まった。

文章読むのは大好きだけど、本は全く読まないし興味もない。本はいいぞぉとか、原作は原作は〜、とかゴリ推ししてくる喧しい人が多いですが、私は興味ないので読みませんし、黙っといてくれないかなあ、と思いますね、はい。アガサクリスティーがどんだけすごいのか、オリエント急行殺人事件がどんだけ名作なのか、そんなこと私には心底どうでもいいです。
純粋に鬼のように泣かされた。そういえばなんで、と気になる点はいくつかあるけど、そういう描写やっぱ要らないんだわ、と思える感じ。キャストもよく見かける顔だけに、流れる展開に置いていかれない感情と状況の変化にはあっぱれだと思う。ラストもまったく知識のない私だったらかもしれないけどね、頭真っ白になってしまった。

英語と日本語吹き替え、両方で見た。吹き替えも珍しく素晴らしかった。


飛行機で見た、隣友達だったから油断しすぎた、嗚咽でた。めっちゃ笑われた。でも悲しかったんだもん!!!笑笑笑
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