（はあああああ！？）と思わずなってしまう事件の真相。
なんだか全体的にテンポが良すぎて、まるで総集編とかダイジェスト版のような印象を受けた。
緩急の「急」だけといった感じで、走り出したら止まらない、まさに「急行列車」な映画だった。
いや正直に言うと、世界一の名探偵エルキュール・ポワロの名推理に全然頭が追いつかないのである。
114分という上映時間が長いのか短いのかよく分からない。いや、長くも短くもないということは丁度良いのかもしれない。
ただ、ペネロペ・クルス、ジョニー・デップ、ウィレム・デフォー、ジュディ・デンチら多数の豪華キャストを、やたらテンポが速い2時間弱の駆け足ミステリに押し込んでしまった感はある。
キャストの豪華さに対して、114分は短いような気がする。
もしかしたら、有名すぎる古典なので「内容は当然知ってるよね？」というスタンスなのかもしれない。
たしかに2度目はニヤニヤしながら見られそうである。
ケネス・ブラナー演じるポワロの、偏屈なジイ様の一歩手前みたいな感じはなかなか愛し甲斐がありそうだし、大きな髭も悪くない。冒頭のエルサレムでの華麗なる事件解決は好きなシーンである。
未来SFみたいな青文字のクレジットは何を意味しているのか、ただのかっこつけか…。
12/14 オリエント急行殺人事件 字幕 @TOHOシネマズ仙台
