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オリエント急行殺人事件のcのレビュー・感想・評価

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)
3.1
雪山のブルー、車体のブルー、ポアロの瞳のブルーと、青が鮮やかに効いていて映像が美しい。
立ち往生している陸橋と雪山の風景もとても綺麗。
監督ケネス・ブラナーの実写版「シンデレラ」の映像とブルーの使い方似てる気がする。

冒頭からイスタンブールの風景素敵だし、列車内、調度品もとてもスタイリッシュなので目が嬉しく、GODIVAのスイーツが映ったり、食堂車のテーブルセッティングもワクワクする。ファッションもいい。
1974年版の古い様相と違うのでテンションが上がってしまい、冒頭から映像はこっちの方が好みだなぁと。
出演者も魅力的で、ジョニデの悪人感抜群でやな奴オーラ絶妙。
この映画は賛否あった様で、「スタイリッシュなセットとオールスターキャストのお陰で、『オリエント急行殺人事件』は脱線せずに済んでいる。」という批評だそうで・・・


74年版観ているのでストーリーと犯人は謎解き済み。
アルバート・フィーニーのポアロの方が白塗り口髭滑稽な感じだったんだけど、ケネス・ブラナーのポアロはスマートで口髭だけが異物感で最後まで慣れなかった・・・
でもこの大きな口髭の方が原作には忠実だそうです。
あと、ステッキを操った場面で、一度目は知的な使い方なんだけど、2度目はポアロ武闘派だったの?というアクションでビックリ。

このお話はとにかく登場人物が多いいのと、ポアロのセリフ速く付いて行くのに必死。
もう雰囲気で観て行くしかないと割り切って観てましたが、いろいろ聞き取りにくく字幕付けました。
動機をもっと丁寧に描かれていると感情移入出きたかな・・・駆け足で過ぎていく感じでした。
当たり前ですが、オチが分かっていてはあまり楽しめなかった。
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