エウレカ

ブルーム・オブ・イエスタディのエウレカのレビュー・感想・評価

3.0
その手の映画と思いきやホロコーストのエッセンスはほんの僅か。
序盤、私の好きな曲が使われていてびっくりした。

ナチス戦犯の祖父を持つ男と、祖母がナチスの犠牲者である女の関係性を描いている。
過去を気にかけながら、時に囚われながらも必死に今を見据えようとする彼等の熱がフィルム越しに伝わった。

あの悲劇から今までで何が変わったか。
作品を通して感じたのは、愛すること、感情を剥き出しにすること、愛する人を選ぶこと、自分自身が選択を出来る世界になったということ。
そういう解釈をすれば、これは明るい未来を描いた作品なのかもしれない。

ふわっと余白を残したラストシーンがとても良かった。
エウレカ

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