もう...彼女はいない...でも、確かに生きていたんだ!!
東京国際映画祭、フィリピンからワールドプレミア。
ミス・フィリピーナを受賞したあるトランスジェンダーの葬式。
フラッシュバックさながらに幾多の時間を無雑作に行き来しながら、彼女の半生を振り返る。
死やトランスジェンダーを扱っているのに軽やかで、時間軸の使い方が挑戦的なのに整理されており、下品なネタが多いのに総じてほんっと上品。
あんなにも愛されてる彼女は、確かにいたんだよ!
見終えた後、離散的に描かれた様々なシーンが、監督の狙い通りにフラッシュバックし、涙を誘います。
拍手の熱量は映画祭随一で、
男優賞はもちろんの事、グランプリにも絡んでくるかも。