Maki

ダイ・ビューティフルのMakiのレビュー・感想・評価

ダイ・ビューティフル(2016年製作の映画)
3.5
トランスジェンダーであるトリシャの
ミスコンクイーンとしての半生を描いた作品。

家族との確執や初めての恋愛、子育てなど
様々な出来事に葛藤や悲哀、喜びを織り交ぜ
一人の生き様を余すことなく見せてくれた。
艶やかで色彩豊かな映像にも魅せられる。

時系列があちこちに飛ぶので
最初は少し混乱するが、
後半に差し掛かるにつれて、
彼女の最後の姿の理由が少しずつ
しっかりと解き明かされていった。

一週間もの間、様々なレパートリーの
美しい死化粧をしてくれる友人が
最高に素敵だし羨ましい。
"皆の記憶に残したい顔"という
フレーズが突き刺さった。

頑固オヤジの父には腹が立つけど
トリシャを囲むミスコンの仲間たちが
みんな良い人で、暖かいお話。

「神様、貴方の贈り物を素敵にしました」
という発想が素晴らしい。
親から貰ったのは身体じゃなくて人生だから
本人が楽しめる人生を送るのが一番なんだよ...

初のフィリピン映画なかなか良かった。
Maki

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