SHINDY

台北ストーリーのSHINDYのレビュー・感想・評価

台北ストーリー(1985年製作の映画)
3.9
本当に人を愛するってなんだろう

まぁ それにしても
私 女で良かったわ、って思った。

男と女
理屈とか
正しいとか
白黒つけれるもんじゃないやね
冬の話なのに
こう、ネットリとした、
台湾という南国の
生暖かい空気が
湿度が絡みついて
妙に優しさを帯びた映画だった

若さとか
キャリアがあるとか
母親だとか
子供がいるとか
そんな事それぞれ羨ましく思いながらも
その人の精一杯で一生懸命生きてんのよ、オンナってのは。

逞しいのは女だね
いつでも前を見てるもんね

いつの時代も

ビンタして
待って行かないでって泣きつくわりに
思いっきり鞄投げ捨てるところがお気に入りのシーンでした。

ひとつの時代の移り変わりに
生きる人間が
ゼロから這い出して
なんとか自分の足で立って
生きて行くには

愛って
ときには
足枷だったりするのかしら。

薄情なのは女の特権。

私は女だし
最後のシーンは
死んだと知らなくて良いし
そのまま新しいスタートを切って欲しいなぁって
映画の続きを観たいような、そんなことを願うような
終わりだった
SHINDY

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