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台北ストーリーのpoemのレビュー・感想・評価

台北ストーリー(1985年製作の映画)
4.2
エドワード・ヤンの映画は、パーソナルな側面だけでなく、ソーシャルな部分も十二分にあり壮大に描いている印象を抱くので、観賞後常にパンクしてしまう自分がいる。笑
まず、恋愛表現はほぼ無いに等しいが、セリフや演出により、こんなにも情愛を描いているのが凄い。お互いすれ違い合いながらも、常に互いを意識しており、過去と未来に執着する2人の微妙な交錯の脚本が圧巻であった。
台湾という自立国家として歩み始めて急速に発展していく情勢は無論、未だ随所に見える日米の跡があるカオスな空間という背景。これが哀愁を助長しているように思えた。ラストシーンがまた切ない…。
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